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お気に入りのティーカップやマグカップで、ほっと一息つく時間。まさに「見惚れ」てしまう、暮らしの中の彩りです。
しかし、毎日使っていると、カップの内側にどうしても付いてしまう茶色いシミ…「茶渋(ちゃしぶ)」。紅茶やコーヒーの色素が原因で、普通に洗ってもなかなか落ちず、せっかくの美しいカップの輝きを曇らせてしまいます。
「大切なブランド食器だから、傷つけずにきれいにしたい」 「強い洗剤で絵柄を傷めたくない」
そう考えるのは当然です。
そこで今回は、デリケートなブランド食器にも適用できる、身近なアイテムを使った安全な茶渋(ステイン)の落とし方を4つ、厳選してご紹介します。
特別な道具は不要です。お家にあるもので、驚くほどきれいになります。
なぜ茶渋は付くの?
紅茶やコーヒーに含まれる色素(タンニンなど)が、カップ表面の目に見えない凹凸に少しずつ付着・蓄積していくのが茶渋の正体です。
毎日の洗浄で落としきれなかったものが、時間とともに頑固なステインになっていきます。
試す前の注意点:大切な食器のために
これからご紹介する方法を試す前に、いくつか注意点があります。
- 目立たない場所で試す: もし心配な場合は、カップの裏側など、目立たない部分で試してから全体に行ってください。
- 素材・装飾を確認: 基本的に釉薬(うわぐすり)のかかった磁器や陶器、ガラス製カップには有効ですが、金彩・プラチナ彩などの金属装飾がある場合は、その部分への使用は避けるか、極めて優しく行ってください(光沢が失われる可能性があります)。また、マットな質感のものや特殊な加工がされているものへの使用は、念のため公式情報を確認しましょう。
- 終わったらよくすすぐ: 洗浄成分が残らないよう、最後は流水で十分にすすいでください。
安全な茶渋(ステイン)の落とし方4選
方法1:【重曹】ペーストで優しく磨く
キッチン周りのナチュラルクリーニングでおなじみの「重曹」。
弱アルカリ性の性質を持ち研磨作用も非常に穏やかなため、食器にも安心して使用できます。環境負荷が少ない点もメリットです。
使い方:
- ペーストを作る: 小皿などに重曹を小さじ1杯程度取り、水を少量(数滴ずつ)加えながら、ペースト状になるまで練り混ぜます。
- 優しくこする: 柔らかいスポンジや布、あるいは指先にペーストをつけ、茶渋が気になる箇所を優しく、くるくると円を描くように磨きます。力を入れすぎないことが肝心です。
- よくすすぐ: 水またはぬるま湯で、重曹が完全に落ちるまでしっかりと洗い流します。
ポイント: 軽い茶渋や、付着して間もないステインに効果的です。
方法2:【酸素系漂白剤】つけ置きでスッキリ!
「酸素系漂白剤」(粉末の「過炭酸ナトリウム」が主成分のもの)は、衣類のシミ抜きにも使われ、その漂白・除菌効果が食器のステイン除去にも有効です。
塩素系と異なり、色柄物にも使用できる製品が多く、食器の絵柄への影響が少ないのが利点です。つけ置きで、こすらずに汚れを分解します。
使い方(つけ置き):
- 溶液を作る: 洗い桶やボウルに、40~50℃程度のお湯を用意します(※製品の指示温度を確認)。そこへ、酸素系漂白剤を適量(※必ず製品記載の分量に従ってください)投入し、よくかき混ぜて溶かします。
- つけ置きする: 茶渋が付いたカップを溶液に完全に浸します。時間は、汚れの程度や製品によりますが、30分~2時間程度を目安とします(※製品の指示に従ってください)。
- よくすすぐ: 規定時間が経過したらカップを取り出し、流水で十分に、念入りにすすぎます。その後、通常の食器用中性洗剤で再度洗うと、よりすっきりと仕上がります。
注意点:
- 金彩・プラチナ彩には、変色や輝度低下のリスクがあるため、使用を避けるか、自己責任でごく短時間にとどめるなど細心の注意が必要です。
- 必ず製品の使用方法・注意書きを熟読してから使用してください。
- 使用中は換気を確保します。
- アルミなど、使用できない素材もあるため、確認が必要です(陶磁器・ガラスは基本的に問題ありません)。
方法3:【塩】身近なものでサッとこする
どの家庭にも常備されている「塩」。その細かい粒子が、ごく穏やかな研磨剤として働きます。
使い方:
- 準備: スポンジや布を軽く湿らせます。
- 塩をつける: 湿らせたスポンジや布に、少量の塩(食卓塩で可)をつけます。
- 優しくこする: 茶渋が気になる部分を、力を加えすぎずに優しくこすります。
- よくすすぐ: 水またはぬるま湯で、塩分がしっかりと落ちるまで洗い流します。
ポイント: ごく軽い茶渋や、他の方法を試す前の第一段階として有効です。
方法4:【レモン】クエン酸パワーで自然に落とす
爽やかな香りのレモンも、茶渋落としに役立ちます。レモンに含まれる「クエン酸」が、酸の力で汚れを分解し、落としやすくします。
使い方:
- レモンの皮でこする: 使い終わったレモンの皮の内側(白いワタの部分)で、茶渋が気になる部分を直接こすります。
- レモン汁を使う: レモン汁を布やスポンジに含ませてこするか、汚れに直接塗布して少し時間をおいてからこすり洗いします。塩や重曹と混ぜてペースト状にして使う方法もあります。
- よくすすぐ: レモンの成分が残らないよう、水で十分に洗い流します。
ポイント: 塩や重曹と同様に、軽い茶渋に効果的です。自然な方法を好む方におすすめです。金彩などへの影響は比較的少ないとされますが、念のため注意は払いましょう。
これはNG!避けるべきお手入れ方法
大切な食器の輝きを損なわないために、以下の方法は避けましょう。
- 硬いタワシ、クレンザー(研磨剤入り洗剤): 表面に傷が付きます。
- メラミンスポンジ: 汚れは落ちますが、微細な研磨作用により、釉薬や絵柄を徐々に傷める可能性があります。特に大切な食器への使用は推奨しません。
- 塩素系漂白剤: 強力ですが、色柄を褪色させたり、素材を傷めたりするリスクがあります。
普段からできる!茶渋予防のコツ
- 使用後はすぐに水ですすぐか、水につけておく。
- 長時間放置せず、早めに洗う。
- 定期的に(例:週1回など)、今回紹介した方法でスペシャルケアを行う。
まとめ
頑固に見えるティーカップやマグカップの茶渋(ステイン)も、重曹、酸素系漂白剤、塩、レモンといった身近なアイテムを使えば、安全かつきれいに落とすことが可能です。
正しいお手入れ方法を知り、実践することで、くすみが取れてカップ本来の美しさが蘇ります。これからも、お気に入りの「見惚れる」食器たちとの素敵な時間を、存分に楽しんでください。