リチャードジノリのカップ&ソーサー代表シリーズについて

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リチャードジノリのカップ&ソーサー代表シリーズについて

リチャードジノリはイタリアの総合陶磁器メーカーです。現在はグッチに買収されジノリ1735という名前になっています。

下北沢の魅力的な喫茶店などでよく見かけるリチャードジノリの歴史やカップのシリーズを調べてみました。

リチャードジノリはどんなブランド?

ブランドの特徴

リチャードジノリはイタリア最古の高級磁器メーカーであり、イタリアで初めての磁器を完成させました。

温かみのあるデザインで人々の暮らしを豊かに潤し、手に取るほどに愛着が深まる逸品が揃っています。

また、美を追求するイタリアらしいデザインも魅力的です。

リチャードジノリの歴史

ジノリ期

リチャードジノリは1735年にイタリアのフィレンツェで誕生しました。

創始者のカルロ・ジノリ侯は、時代の先端であった磁器の製造に取り組みました。フィレンツェ近郊の領地ドッチァに窯を築き、イタリア初の磁器を完成させます。

2代ロレンツォの時代には、磁器の白さが格段に向上し、ジノリの器は「トスカーナの白い肌」と絶賛されます。

3代レオポルドの時代には、ナポリの王室御用達窯カポ・ディ・モンテを買い受け、更なる発展に繋がります。

リチャードジノリ期

4代ロレンツォの時代には、1896年にミラノのリチャード製陶社と合併しリチャードジノリ」が誕生し、イタリア最大の陶磁器メーカーとなりました。

その後、イタリアを代表する建築家であるジオ・ポンティをアートディレクラーとして迎え、1925年パリのアール・デコ展で金賞を受賞するに至ります。

グッチリチャードジノリ・ジノリ1735期

イタリア最大の陶磁器メーカーとして規模を拡大してきたリチャードジノリでしたが、次第に経営難に陥り、2012年には陶磁器の製造を中止します。

2013年に同じイタリアの会社であるグッチがリチャードジノリを買収し、グッチリチャードジノリとなりました。

2020年にはブランド名をジノリ1735に変更しました。

カップ&ソーサー代表・人気シリーズ

ベッキオホワイト

「ベッキオ」とはイタリア語で「古い」を意味する言葉です。ベッキオシリーズはジノリ最古のシリーズとなっています。

バロック様式の格調高いデザイン普遍の定番として親しまれています。規則正しいバスケットの編み込み模様と、中心に向かって大胆に入ったレリーフのラインが特徴的です。

プレート(お皿)も人気で、シンプルなデザインなので和洋中どのシーンでも使用しやすいのが魅力的です。

ベッキオはホワイトの他に、「ベッキオロゼリーニ」、「ベッキオグレース」などの種類があります。

ベッキオロゼリーニはベッキオホワイトをベースに薔薇の花が描かれたパターン。縁もピンク色に装飾されており、可愛らしい仕上がりです。

グレースの名の通り、優雅な上品さを感じる「ベッキオグレース」。紳士な見た目は男性にもおすすめの1客。

イタリアンフルーツ

リチャードジノリといえばこのシリーズを思い浮かべる人も多い普及の名作。

1760年頃に、貴族がもつイタリアのトスカーナにある別荘用のテーブルセットとしてデザインされました。

白字の上に咲き誇る花豊かに実った果実が素敵なデザインの代表シリーズです。

インペロ

インペロはイタリア語で「帝国」を意味します。1780年頃の美の潮流「新古典主義」の様式を表現したデザインです。インペロシェイプはシンプルな美を追求したシェイプです。

明快な色のレパートリーが豊富なパターンです。ソーサーの中央に描かれているのはポンペイ遺跡から出土した古代ローマの壺です。

インペロシリーズは他に、「インペロカメリア」や「インペロダイアモンド」などの種類が存在します。

「インペロカメリア」は開窯260周年を記念して1995年に発表されたシリーズです。

カメリア(椿の花)が描かれています。ピンクの椿の花言葉は「控えめな美」です。シンプルなインペロシェイプとの相性が良い美しい。

アンティックローズ

伝統的なアンティコフラワーズのシリーズの一つとなる「アンティックローズ」。クラシックなバラと優美な色合いで人気の高いシリーズです。

ルネッサンス期の銀器をモデルとした優雅なシェイプとなっています。

プリマべーラ

プリマべーらはウフィツィ美術館の天井の装飾にヒントを得て制作された、黄色の花と桃色のリボンが愛らしいデザインです。

ホテル用に作られた丈夫でやや厚手のシェイプとなっています。

ジノリのカップがある喫茶店紹介

リチャードジノリのカップがある都内のおすすめ喫茶店を紹介します。近くに訪れた際は訪問してみてください。

銀座みゆき館(東京 銀座)

銀座みゆき館は東京都内に5店舗を構えるカフェです。銀座に3店舗、立川・吉祥寺にそれぞれ1店舗あります。

店舗オリジナルのカップやポットはジノリ製品が使われています。

武蔵野珈琲店(東京 吉祥寺)

吉祥寺駅から徒歩3分ほどの場所にある喫茶店です。ネルドリップの珈琲がとてもおいしく雰囲気も素敵なお店です。リチャードジノリのほか、大倉陶園やロイヤルコペンハーゲンなどのカップがあります。

おーるど(東京 下北沢)

下北沢駅から徒歩10分ほどの場所にある古民家風のこじんまりとした喫茶店です。

手作りケーキがとてもおいしく種類が豊富です。また、オールドビーンズのコーヒーはデミタスカップに駅から離れており隠れ家的なお店なのでゆっくり過ごせました。

カフェさおとめ(東京 本駒込)

東京都文京区の本駒込駅から徒歩14分と駅から少し離れた場所にあるカフェです。パンとケーキのお店で、美味しい3種類のブレンド珈琲や紅茶もいただけます。

カップの種類が多く、大倉陶園やウェッジウッド、ロイヤルアルバートなどのカップがあります。

西原珈琲店(名古屋)

西原珈琲店は愛知県名古屋市に4店舗を構える喫茶店です。本山本店、伏見店、栄店、分店の4店舗があります。

栄店は若者にも人気で賑わっていました。栄店から徒歩1分ほどの分店(当時カーベハーネ)ではジノリのカップで提供されました。

まとめ

リチャードジノリについての歴史や代表シリーズ、喫茶店について紹介しました。

自宅用にもプレゼントにもおすすめのブランドです。気になるシリーズがぜひ手に取ってみてください。

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