【完全ガイド】コーヒーカップ・ティーカップの選び方|初心者でも失敗しない素材・形状・デザインの基本

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【完全ガイド】コーヒーカップ・ティーカップの選び方|初心者でも失敗しない素材・形状・デザインの基本

世の中は「タイパ(タイムパフォーマンス)」一色だ。 早く、安く、効率的に。まるで時間を切り詰めることが正義であるかのように。

だが、私はあえて逆を行きたい。

街の喧騒を抜け、部屋で一人、ゆっくりとコーヒーを淹れる。 立ち昇る湯気と香りに包まれる、この静寂な時間こそが、私にとっての「小さな贅沢」だからだ。

聞いてほしい。 紙コップで「消費」するコーヒーと、お気に入りの磁器のカップで「味わう」コーヒーは、成分は同じでも「全く別の飲み物」だ。

器が変われば、味も、流れる時間の質さえも変わる。

「特別な日」のために高級な食器をしまっておく人がいるが、私は逆だと考えている。

毎日唇に触れ、毎日目にするものだ。だからこそ、妥協してはいけない。 日常の道具をアップグレードすることは、日常そのものを格上げすることに他ならないからだ。

「そろそろ、一生モノのカップが欲しい」 「でも、種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」 「毎日使うものだからこそ、絶対に失敗したくない

この記事は、そんな迷いの中にいるあなたに向けて書いている。

数々の失敗を経て、私がたどり着いた自分にぴったりのカップを見極めるための「3つの法則」を伝えよう。

  • 後悔しない「素材」の選び方
  • 飲み物の味を変える「形状」の秘密
  • 飽きのこない「柄・装飾」の見極め方

これらを知っておけば、もう売り場で立ち尽くすことはなくなるはずだ。

難しいことはない。自分の心と感覚に、正直になればいいだけだ。

機能性よりもまずは「好みのデザイン」を優先する

カップアンドソーサー

カップ選びにおいて、最も重要なこと。 それは、スペックやブランドの格付けではない。

「あなたが見惚れてしまったかどうか」、その一点に尽きる。

洋食器には「苦味を楽しむなら厚手」「酸味なら薄手」といった機能的な正解(セオリー)はある。 もちろん一理あるが、それに縛られすぎてはいけない。

だが、どれだけ機能的に優れていても、デザインが好きになれなければ、そのカップはやがて食器棚の奥で眠ることになるだろう。

「壊れるのが怖いから」としまい込んでしまうのが、器にとって一番の不幸だ。

「使うたびに、心が躍るか?」 まずはスペックなど気にせず、あなたの直感に響くデザインを探してほしい。それが、長く愛用するための絶対条件だ。

失敗しないための3つのチェックポイント(素材・形状・柄)

直感で「いいな」と思うものを見つけたら、次は少し冷静な目で、そのカップが自分のライフスタイルに合うかを見極めていく。

チェックすべきは、「素材」「形状(シェイプ)」「柄(パターン)」の3つだ。

1. 素材:おすすめは耐久性の高い「磁器」

初めての一客を選ぶなら、土の温かみがある「陶器」や繊細な「ガラス」ではなく、「磁器」をおすすめする。

なぜなら、日常使いに必要な「美しさ」と「強さ」を兼ね備えているからだ。

  • 透光性と美しさ: 光にかざすと透けるほどの透明感があり、絵付けの発色が非常に鮮やかだ。テーブルに置いた時の「白」の輝きが違う。
  • 口当たりと味: 磁器は飲み口を薄く作ることができる。唇に触れる面積が少ないため、飲み物の温度や繊細な風味をダイレクトに感じることができる。
  • 強度と扱いやすさ: 高温で焼成されているため、見た目に反して非常に硬く、吸水性がない。茶渋がつきにくく、汚れも落ちやすいので、初心者が毎日使うのに最適だ。

特に高品質な磁器のなめらかな白さは、どんな飲み物も受け止めてくれる包容力がある。

🐈‍⬛ Noir’s Note

『ボーンチャイナ』という言葉を聞いたことがあるだろうか?

これは牛の骨灰を混ぜて焼いた磁器の一種だ。通常の磁器よりも温かみのある乳白色をしていて、強度はさらに高い。

英国ブランド(ウェッジウッドなど)の多くはこのボーンチャイナだ。

『薄くて割れそうで怖い』と思うかもしれないが、実は最強の相棒なんだ。🐈‍⬛

2. 形状:飲むものに合わせて形を選ぶ(味の変化)

実はカップの形は「中に入れる飲み物を、舌のどこに当てるか」で計算されている。 自分が普段、何をよく飲むかで選ぶべき形は変わる。

ここでは、英国ブランド「ウェッジウッド」の代表的なシェイプ(形状)を例に、その特徴を見ていこう。

コーヒーが好きなら「キャン(筒)型」

背が高く、飲み口が狭い筒型。

  • 特徴: 低い温度で抽出するコーヒーが冷めにくいよう、保温性を重視して深めに作られている。 柄はカップの外側に描かれていることが多い。
  • 味の感じ方: カップを大きく傾けて飲むため、コーヒーが勢いよく喉の奥(苦味を感じにくい部分)へ届く。 これにより、嫌な酸味を感じすぎず、コクと香ばしさを楽しめる構造になっている。

【シェイプデザイン】カップの形状で選ぶ

デザインの1つとしてシェイプ(形状)があります。シェイプはその用途に応じて大きく以下の三種類に分類されます。

用途の分類

  • 珈琲用カップ
  • 紅茶用カップ
  • 珈琲・紅茶兼用カップ

以降、イギリスのブランド「ウェッジウッド」のフロレンティーンというシリーズで比較しながらカップの特徴を解説します。

珈琲用カップの特徴

カップアンドソーサー
キャンシェイプ(ウェッジウッドのコーヒーカップ)

コーヒー用のカップの特徴としては以下が挙げられます。

  • カップの飲み口が狭い
  • カップが深め
  • パターン(柄)がカップの外側に描かれている(ものが多い)

低い温度で抽出するコーヒーが冷めずらいように、飲み口が狭く深めという点が特徴。

紅茶用カップの特徴

カップアンドソーサー
ピオニーシェイプ(ウェッジウッドのティーカップ)

紅茶用のカップの特徴としては以下が挙げられます。

  • カップの飲み口が広い
  • カップが浅い
  • パターン(柄)がカップの内側に描かれている(ものが多い)

紅茶は香りを楽しむ飲み物の一つです。飲み口が広いことによって紅茶の香りが広がりやすくなっています。

また、紅茶の楽しみの一つとしてその色あいを楽しむことがあります。

紅茶用のシェイプはカップの内側にパターンが描かれていることが多く、紅茶を淹れた際にその柄が透けて楽しむことができます。

逆に、純粋に紅茶の色あいを楽しむために、カップの内側に模様や色が付いていないものを好む場合もあります。

兼用カップの特徴

カップアンドソーサー
リーシェイプ(ウェッジウッドの兼用カップ)

兼用カップの特徴としては以下が挙げられます。

  • 飲口がコーヒー用と紅茶用カップの中間ほどのサイズである
  • パターン(柄)がカップの外側に描かれている(ものが多い)

時代の流れとともに珈琲や紅茶が普及し始め、兼用のカップが主流になっていきます。

コーヒー用・紅茶用カップの良いとこ取りとなっており、専用カップをそろえなくても良いという点から、若い世代に好まれています。

【シェイプの選び方①】紅茶を飲むのか、珈琲を飲むのか。

カップはその用途によって形を変えてきました。シェイプ選びのはじめとして用途による選択を行いましょう。

プレゼントを贈るのであれば、カップを使う相手が何を飲むかわかっている方が選択しやすくなります。可能であれば事前に確認しておきましょう。

紅茶と珈琲のどちらも飲むのであれば、どのような目的で贈るかということを明確にしておきましょう。

もしも初めの1客であれば、兼用カップもおすすめです。

【シェイプの選び方②】紅茶に応じたセレクト

一概に紅茶用カップと言ってもその形はブランドやシリーズによって様々です。

ここからは少し細かい内容となりますが、紅茶に応じたカップの選び方を紹介します。

カップの形状に応じて口の中に紅茶が流れ込む角度や太さが変わることで、刺激される舌の部位が変わり、味が変化したように感じるとされています。

【シェイプの選び方②-1】紅茶の渋みを楽しむ
カップアンドソーサー

渋めの紅茶を楽しみたい場合は、背が高く口径が広くないタイプのカップがおすすめです。

このタイプで紅茶を飲む場合はカップを傾ける角度が大きくなり、紅茶が口の中にすっと素早く流れていくため、渋みを感じる前に飲み込むことになります。

また、胴回りにふくらみのあるタイプの場合は紅茶の香りをためるため、紅茶の香りをキープするのが特徴です。

口径が広いものと比べると、最初の香り立ちは弱く感じるかもしれませんが、空気にふれる面が比較的少ないため、紅茶が冷めずらく長い時間美味しくいただくことができるのも特徴です。

【シェイプの選び方②-2】紅茶の香りを楽しむ
ティーカップ

紅茶の香りを楽しみたい場合は、背が低く口径が広いタイプのカップがおすすめです。

口径は広い事により香り立ちが豊かになります。

このタイプで紅茶を飲む場合はカップを傾ける角度が小さく、紅茶が太くゆっくりと流れるため、舌の渋みを感じる部分がより多く刺激されます。また、空気にふれる面が多いため紅茶が冷めやすい(渋みが出やすい)ため、渋みの強いタイプの紅茶はあまり適しません。

【シェイプの選び方③】珈琲に応じたセレクト

珈琲は煎り方や豆の種類によって味わいが変わります。カップの厚さによって口当たりが変わり、楽しみ方が変わっていきます。

この辺りはだいぶ“通”な楽しみ方であり、カップの厚さがシェイプのような商品のバリエーションとして存在するわけではないので、いろいろな種類のカップ自身で使用してみて感じることができたら、気分によって使い分けみてください。

【シェイプの選び方③-1】珈琲の酸味を楽しむ

飲み口が薄手のカップは澄んだ味わいをよりクリアに感じることができます。

浅煎りで酸味を楽しむ珈琲が好きな方におすすめです。

【シェイプの選び方③-2】珈琲のコクを楽しむ
ブレンドコーヒー

飲み口が厚手のカップは保温性が高いため珈琲を温かいままゆっくりと飲むことができます。

深煎りでコクのあるタイプの珈琲をじっくり味わうのに向いているとされます。

ブランドによるシェイプの違い

一概に「珈琲用カップ」「紅茶用カップ」といってもその形はブランドによってさまざまです。

見た目でそのブランドが分かるほど特徴が色濃く表れます。シェイプの呼び方もブランドによって異なります。

また、飲み口の薄さやカップの重さ、ハンドルの持ちやすさなど実際に使ってみて初めて気づく点もあります。さまざまなブランドカップを実際に手に取って体感してみてください。

カップアンドソーサー

カップアンドソーサー

カップアンドソーサー

【パターンデザイン】カップの柄で選ぶ

デザインの要素の一つに**パターン(柄)**があります。磁器は陶器と異なり、色彩が豊かで、多彩な柄が描かれているのが特徴です。

柄の構成は、大きく分けて以下の2種類に分類されます。

柄の分類

  • ボーダー柄:カップの縁や側面に装飾があるデザイン
  • 総柄:カップ全体に模様が施されているデザイン

さらに、カップに描かれるモチーフには、以下のような種類があります。

モチーフの分類

  • 花柄:優雅で華やかな印象を与える
  • フルーツ柄:親しみやすく、カジュアルな雰囲気
  • 動物柄:可愛らしさやユニークさが魅力
  • 幾何学柄:モダンでスタイリッシュな印象

これら4つのカテゴリーに分けて、それぞれの魅力をご紹介していきます。

ボーダー柄

カップアンドソーサー
コロラド(ウェッジウッド)

ボーダー柄とは、カップの縁に帯状の模様が施されたデザインのことを指します。

シンプルで落ち着いた印象のものが多く、カジュアルな雰囲気で日常使いしやすいのが特徴です。装飾が控えめなため、どんなテーブルコーディネートにも馴染みやすく、飽きがこないデザインとして人気があります。

イギリスの洋食器ブランドである「ウェッジウッド」「ロイヤルドルトン」の製品に多くみられます。

総柄

カップアンドソーサー
ミラノ(ナルミ)

総柄とは、カップ全体に柄が広がっているデザインのことを指します。華やかな柄が多く、一目で印象に残るデザインが特徴です。

日本では、特に伝統的な模様や花柄など華やかなデザインが人気で、贈り物や特別なシーンにもぴったりです。総柄のカップは、テーブルを華やかに演出し、使うたびに楽しさや喜びを感じさせてくれます

花柄

カップの柄で最も多く見られるのが花柄です。花柄は多色使いがしやすく、日本だけでなく世界中で多くのベストセラーを生み出してきました。

花柄には写実的なデザインが多く見られますが、その種類は実に多様です。写実的でありながら、どこか抽象的に表現されているものや、様式化されたボーダー柄のようなデザインまで、幅広いスタイルがあります。

これほど多くの選択肢があると迷ってしまうかもしれませんが、シェイプや価格、ブランドなどを加味することでさらに選択肢が広がります。

花柄のカップを1つ持っているだけで、テーブルや空間に華やかな彩りを与えてくれます。

幾何学柄(連続模様)

花柄に次いで多いとされているのが幾何学模様です。定義があいまいですが、ここではボーダー柄とかけあわせ連続した柄を幾何学柄として紹介しています。

このモチーフはイギリスのメーカに多く、ウェッジウッドのカップのほとんどがこれに当てはまります。草花や生物が描かれているデザインも含みます。

360度どの方向からみても基本的に柄の見え方が同じであるため、特に聞利き手やカップの向きを気にせずに使用することができます。

フルーツ柄

カップアンドソーサー
オーチャードゴールド(エインズレイ)

写実的なデザインの物が多く、絵の構成も総柄がほとんど。

代表的なものにリチャードジノリのイタリアンフルーツなどがあります。

生物(動物)柄

動物柄としては鳥が多いがそれにしても総数はかなり少ないです。逆に言うと種類が少ない分選びやすくもあります。おおよそ鳥柄は廃盤の物が多く、現行品であればかなり種類が絞られてきます。

鳥以外であると昆虫や蝶が次いで、他には馬や牛、空想像上の生物が描かれることもあります。

【使う楽しみ】用途(シーン)で選ぶ

好きなデザインがある程度見つかったのであれば、用途やシーンに合わせた選択をしてみてはいかがでしょう。

【食後の一杯】濃いめの珈琲好きにデミタスカップ

カップアンドソーサー

デミタスカップは香り高いコーヒー好きの方におすすめのカップです。

デミタスとは(デミ)半分の(タス)カップという意味で、通常のコーヒーカップの容量(約180~200ml)に対し半分ほど(60~90ml)の容量となっています。深煎りコーヒーやトルココーヒー、エスプレッソコーヒーなどの濃い目のコーヒーを飲む際に利用されます。

朝一番や食後の眠気覚ましとして利用されることが多いです。

エスプレッソコーヒーとは高い圧力をかけて30mlほど抽出するコーヒーです。デミタスカップを利用することもありますが、専用のエスプレッソカップが別途存在します。
ブランドによって呼び方うあ容量が異なる場合がありますので、購入の際は必ず確認しましょう。

【仕事のおとも】容量が多めのマグカップ

マグカップ

マグカップは一般的には容量250ml〜400mlで円筒形の大型カップを指します。比較的に安定しているものが多くソーサーはありません。また、タンブラーと違いハンドル(取っ手)が付いているのでしっかりと持ち上げられることが利点です。蓋つきの商品などもあります。

一度に多くの容量を淹れられ、厚手で保温性も比較的高いので、オフィスなどで使用されるシーンが多いです。

上記の通り一般的にコーヒーカップより容量が多いものが該当しますが、必ずしも容量が多いものであるとは限りません。

ハンガリーの洋食器ブランドであるヘレンドには、容量別の3種類のマグカップがあり、それぞれスモールマグ(容量約180ml)、ミッドマグ(容量約200ml)、ラージマグ(約250ml)となっています。

ブランドによって形状やサイズが異なる場合がありますので、購入の際は必ず確認しましょう。

ブランドで選ぶ

前段でシェイプデザインについて語ってきましたが、それらについてはブランドに依存する部分が大きいです。そのため、ある程度好きなブランドを先に見つけてしまうというのも一つの手です。

現代の洋食器ブランドは全世界で総数100以上もあります。

ここでは紹介しきれないため、大まかに「大陸ヨーロッパ」「英国」「日本」に分類します。

かつて富と権力の象徴ともなり、王侯貴族の文化として発展した「大陸ヨーロッパ」の洋食器はデザイン性を重視します。

一方で、工業の発展と紅茶文化の波及により市民・庶民の文化にも広まった「英国」の洋食器は実用性を重視します。

これらの色は現代の洋食器にも名残があります。

大陸ヨーロッパ

大陸ヨーロッパのブランドカップは壮美なデザインが多いです。

カップやソーサーの縁が波打っていたり、ハンドル部分が小さいものや特殊な形状をしているものが多く見受けられます。

コーヒータイムを彩るにはうってつけのブランドカップが非常に多いです。特に手書きの絵付けがされているものは絵付師によってニュアンスが異なっており、1点ごとに違いがあるとても魅力的です。

英国のブランド

イギリスのブランドは実用性を重んじた品が多いです。カップの縁は水平でハンドルは大きく指をかけやすい形状になっています。

材質はボーンチャイナと呼ばれる、動物の骨を焼いて灰にしたもの混ぜたものであり、他の材質と比べて強度が高いです。

毎日コーヒーを淹れて飲む方には実用性は非常に重要な要素となります。

イギリスには日本でも人気のウェッジウッドをはじめ、多くの洋食器ブランドがあるのでお気に入りのブランドを見つけてみてください。

日本のブランド

日本の洋食器はイギリスと同様に実用性が高い作りとなっています。

特に大倉陶園のカップは繊細で美しく、日本における最高級の洋食器メーカーとして知られています。

まとめ

柄や形のデザインや、用途・利用シーンなどを基準に好みのカップを選ぶ方法を紹介しました。

自分用かプレゼント用なのか、自宅用かオフィス用なのかなど目的に合わせて好みのカップを見つけて、コーヒータイムを華やかなものにしていただければ幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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